※この記事は、未視聴の方にも読んでいただけるよう、物語の核心には触れていません。すでに観た方には、共感や新たな視点をお届けできれば幸いです。
Basic Info 🎬
| ■ 監督 | 中村健治 |
| ■ 脚本 |
山本幸治 中村健治 |
| ■ 出演 |
神谷浩史 黒沢ともよ 悠木碧 |
| ■ 音楽 | 岩崎琢 |
| ■ 公開年 | 2024年 |
| ■ 上映時間 | 89分 |
| ■ ジャンル | アニメーション/ファンタジー |
Story Brief 📖
「大奥」という閉ざされた空間で、人は何を守り、何を捨てて生きるのか。男子禁制のこの場所において、薬売りは常に“外側の存在”である。その距離感が内側に潜む歪みや感情を際立たせていく。
物語の中心にいるのは対照的な二人の女性。捨てるものがないからこそ優秀であるアサ、多くを抱えているがゆえに脆さを見せるカメ、二人の関係を通して浮かび上がるのは切なくも強い友情と、抑えきれない心の叫び。
「大切なものを捨て続けた先に、人は何になるのか」
その問いが、唐傘というモノノ怪の輪郭を静かに形作っていく。
Trivia
- 最近はタイパ志向の影響で、映画やアニメを倍速で鑑賞する人も少なくない。本作はそうした時代背景を意識し、あえて“最初から倍速のようなテンポ感”で構成されているという。見逃し厳禁🙅
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実は本作の主人公・薬売りは、アニメ版とは別人とされている。「退魔の剣」の数だけ薬売りは存在する、という設定があるそうだ。いつか薬売りと薬売りの共闘も見てみたい🫣
出典は全てFebri からになります。
For you or Not? 答えはそれぞれの中に😌
ビジュアルや世界観を重視する人には、ぜひ観てほしい作品。
ただし、物語をスッキリ理解したい人や、モヤモヤが残るのが苦手な人には、少しだけもどかしいかもしれません。
First Impression 飲み込まれる映像美✨
この作品を観るにあたって、2007年版のアニメ『モノノ怪』も鑑賞しました。やはり良いものは時間が経っても色褪せない。本作は、あの不思議で独特な世界観はそのままに、映像や質感は現代的にアップデートされている印象です。
当時のアニメを観ていた人は懐かしくも新鮮な楽しみが出来ると思います。もちろん本作からでも楽しめますが、アニメ版を観てからの方が設定や物語の理解はより深まると思います👍
Highlights 佇む華💐
それにしても、とにかく派手だ。ケバケバしいほどの装飾美。それなのに、なぜか「雅」を感じさせる。多くの時代劇が“侘び寂び”を重んじるのに対し、本作はまったく逆の美学を描いている。
デザイン、色彩感覚、和紙のような質感。
それらが混ざり合い、まるで万華鏡を覗き込んでいるような、華やかさと儚さを同時に感じさせる。
そして個人的に特筆すべきは、やはり“薬売り”の存在感だ。神秘的で、そもそも人間なのかどうかすら怪しい。今回の物語の主軸は、あくまで「大奥」という密閉された空間で起こる出来事。薬売りはその中心に立つのではなく、物語にそっと“華を添える存在”としてそこにいる。
彼がいることで物語が静かに香り立つ。だが、決して主役ではない。この絶妙な距離感こそが、『モノノ怪 』の大きな魅力だと思う。
Let’s Be Honest モヤモヤはする😅
正直、この物語のすべてを理解するのは無理な気がする。あえて描かない。あえて説明しない。そういう作品なのだと思います。
気になるところや、スッキリしない部分がないと言えば嘘になる。それでも「まあ、いいか」と思えてしまうくらいには面白い。
だからきっと、続編も観る🫣
Takeaway 悲劇の中の美😧
今回は大奥が舞台で、男子禁制の空間。だからこそ、薬売りは常に「外側の存在」になる。それでも彼がいることで、締まるところはきちんと締まる。薬売りがモノノ怪と対峙するには、その対象となる
「形(かたち)」「真(まこと)」「理(ことわり)」
を知る必要がある、という設定も秀逸。主人公がそれを探る過程で、観ている側も自然と物語の顛末へ導かれていく。
大奥という閉ざされた空間で描かれるのは、嫉妬や欲、そして“大切なものを捨てることで心を失っていく姿”。捨てるものがないからこそ優秀なアサ。多くを抱えているがゆえに、不器用なカメ。その対照的な二人の関係性が浮かび上がらせるのは、恋愛とは少し違う女性同士の深い絆や連帯だ。
そして、その絆が崩れていく様は、恐ろしくもあり、悲しくもあり、同時にどこか美しい。
Final Note📝
『劇場版モノノ怪 唐傘』
儚くも美しいお話でした。
Trailer 公式予告💻
出典:TWIN ENGINE公式YouTubeチャンネル
Subscription 配信📺
※ 配信情報(2026年2月時点)配信状況は変更される可能性があります。
