F1『F1®︎/エフワン』感想 | 1人じゃなくて、チームで勝つ

※この記事は、未視聴の方にも読んでいただけるよう、物語の核心には触れていません。すでに観た方には、共感や新たな視点をお届けできれば幸いです。

Basic Info 🎬

■ 監督 ジョセフ・コシンスキー
■ 脚本 アーレン・クルーガー
■ 出演 ブラッド・ピット
ダムソン・イドリス
ケリー・コンドン
■ 音楽 ハンス・ジマー
■ 公開年 2025年
■ 上映時間 155分
■ ジャンル スポーツ

Story Brief 📖

かつてF1の世界を走っていたソニー・ヘイズは、引退することなく各地を転々とし、さまざまなレースに出場し続けていた。

そんな彼の前に現れたのは、F1時代の元チームメイトで、現在はレーシングチームのオーナーとなったルーベン。「今シーズンで一勝もできなければ、チームは売却される」彼はそう告げ、ヘイズに力を貸してほしいと頼む。

自由奔放で型破りなヘイズのやり方は、若さと才能を武器にする若手ドライバーのピアスやチームメンバーとの衝突を生む。しかし次第に、その存在はチーム全体を巻き込み変化を起こしていく。

勝利とは何か。それは“誰か一人が勝つこと”なのか、それとも“チームで勝つこと”なのか。本作は、スピードの世界を舞台に、その問いを投げかける。

Trivia

  • 本作のレースシーンは、2024年シーズンのF1グランプリを含む、実際のレースウィーク中に撮影された。なかでもシルバーストーンでは、現地に約14万人の観客、 テレビでは約1億人が視聴する中、練習走行の合間を縫ってマシンがコースに投入されていたという。もしスピンや事故が起きれば、“世界中の目の前で”それが起きていた。 出典:Deadline(リンク先は英語記事)
  • 本作のレースシーンでは、F1マシンの狭いコクピット内でも撮影できるようSonyが特別に制作した超小型のカスタムカメラが使用された。撮影監督クラウディオ・ミランダによると、カメラは遠隔操作され、実際のサーキットで複数台同時に運用されていたという。 出典:Esquire(リンク先は英語記事)

For you or Not? F1に詳しい人は?🤔

この作品は、F1に詳しくない人でも十分楽しめる一本だと思います。レース映画というより、ベテランと若手、そしてチームがどう変わっていくかを描いた物語として観ると、とても分かりやすい構成になっている。

テンポも良いし、レースシーンの迫力もある。さすが『トップガン マーヴェリック』の監督。

一方で、強いひねりや意外性を求める人には、ややあっさり感じてしまう作品かもしれない。

そして個人的に一番気になったのは、F1のリアルな戦略や細かなルールに詳しい人がどう感じるか、という点。

正直なところ、私自身はF1にここまで戦略があることすら知らなかった。ただ、実際のF1レーサーたちも多数映画内に登場するようなので、知っている人ほど楽しめるポイントも多いのかもしれない。少し悔しい🤏

この作品はシンプルで王道。だからこそ、「チームで勝つ」というテーマに素直に心を動かされる人にはきっと刺さる作品だと思う。

First Impression  長さを忘れる😆

F1のことはほとんど知らないが、とりあえず観てみようと思い鑑賞。上映時間は155分、約2時間45分と長尺な作品だが、最後まで飽きることなく観ることができました。

ストーリーはシンプルで分かりやすい。観ながら「これはこうなのか?」「実際にあり得るのか?」と考える場面もあったが、そこは映画。多少リアリティラインが下がっていたとしても、それ以上に娯楽性がしっかり勝っていた印象。

出演者も豪華で、全員が良かった。自分勝手なのに妙にカッコいいブラッド・ピット。優秀で可愛らしいケリー・コンドン。若くて尖ったエネルギーを放つダムソン・イドリス。そして渋さと哀愁をまとったハビエル・バルデム。名前は存じ上げないが、脇を固める俳優陣も含めて、チーム全体の空気感がとても良かった。

ラストには思わずウルっときてしまった。やはり、チームが一丸となっていく姿には胸を打たれるものがある🥹

そして、観終わると同時にトイレにダッシュ🏃‍♂️💨

Highlights ラストに向かって🏎️

とにかくブラピが無茶苦茶する。本当に言うことを聞かない。正直、実際のF1ではなかなかあり得ないだろうな、と思う場面も多い。それでも映画として観ている分にはとにかく楽しいし、なぜか憎めない。あのニヤけた表情もたまらない。職場にはいてほしくないタイプだけど。

一方の若手、ダムソン・イドリスはイケイケで尖っている。ブラピには反抗しまくるが、スポンサーや記者には笑顔を振りまく。現実的に考えれば、たぶんこちらの方が“正解”なのだろう。突然現れたベテランのおじさんに振り回されたら、腹が立つのも無理はない。ただ、観ていて彼にイラッとする人もきっといると思う😅

この二人の対比が、最後まで観ていて飽きさせない。

「先輩の言うことは聞いておいた方が…」

「いや、ブラピもその言い方しなくても…」

そんな気持ちを行ったり来たりさせられる。

そして、そんなやりとりの先にあるラストのレースシーンが最高だった。いがみ合い、負け続きだったチームでも、互いを信頼し、戦略を共有すると、ここまで試合運びが変わるのかと思わされる。ここまでの二人の積み重ねがあるからこそ、ラストは久々に胸が躍り、素直に感動した。

Let’s Be Honest 少し駆け足🏃‍♂️‍➡️

ストーリーはシンプルで分かりやすい反面、大きなどんでん返しやツイスト的な要素はほとんどない。個人的な好みで言えば、ロマンス要素もあえて入れなくてよかったかな、と思う。

また、メインではないとはいえ、ピットクルーの成長はもう少し描いてほしかった。それまでミスが続いていたのに、ある時点から急に自信をつけて、嘘のように完璧になる。少し駆け足に感じてしまった🔧

とはいえ、観ている最中に集中を削がれるほどではないし、鑑賞後にふと思い返して気づく程度の引っかかりでもある。

Takeaway 知らない世界を知れる楽しさ🌍

『F1』を観て、これまでほとんど興味のなかったF1がきっと面白い世界なんだろうな、と思った。ただ、それで実際にF1を見始めたり、細かく調べたりするかと言われると、たぶんそうではないけれど。

F1にはきっと多くの戦略があり、チームとしての動きがあり、当然、ドライバー一人ひとりにファンもいる。この作品を通して、「なぜF1ファンがF1を好きなのか」は、少し分かったような気がした。

けれど、それだけでF1の本当の魅力を分かったと言うのは、長年F1を追いかけてきたファンに対して、少しおこがましい気もする。

それでもこの映画は、“分からない世界を、分からないまま面白いと思える”その入口には、ちゃんと立たせてくれた。

きっとこの作品をきっかけに、F1に興味を持つ人や、本格的にハマる人も出てくるだろう。もしかしたら、レーサーを目指す人も現れるのかもしれない😉

Final Note📝

『F1®︎/エフワン』
あっという間に走り抜けた2時間45分でした。

Trailer 公式予告💻

出典:ワーナーブラザーズ公式YouTubeチャンネル

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※ 配信情報(2025年12月時点)配信状況は変更される可能性があります。