Basic Info 🎬
■ 監督 | デヴィッド・ロウリー |
■ 脚本 | デヴィッド・ロウリー |
■ 原作 |
『ガウェイン卿と緑の騎士』 原作者不明 |
■ 出演 |
デーヴ・パテール アリシア・ヴィキャンデル ジョエル・エドガートン サリタ・チョウドリー |
■ 音楽 | ダニエル・ハート |
■ 公開年 | 2021年 |
■ 上映時間 | 130分 |
■ ジャンル | ファンタジー/ドラマ |
Story Brief 📖
アーサー王の甥・ガウェインは、聖なる祝宴の席に現れた奇怪な”緑の騎士”との決闘を引き受ける。
彼はその首を刎ねるが、騎士は平然とそれを拾い上げ、
「一年後、同じ一撃を受けよ」と言い残して去っていった。
一年後――。
定められた運命へと旅立ったガウェインは、幻想、誘惑、そして己の弱さと向き合うことになる。
これは、”騎士”という名の本質を問う、静かで荘厳な叙事詩である。
Trivia 新解釈の叙事詩📓
- 2020年に公開予定だった本作はコロナ禍の影響で公開が延期となり、その空白期間を活かして、監督は約6ヶ月にわたる再編集を実施。自身が納得できる仕上がりを目指したという。 出典:英語版Wikipedia
- デヴィッド・ロウリー監督は影響を受けた作品としてロベール・ブレッソン監督作『湖のランスロ』、ロン・ハワード監督作『ウィロー』、フランシス・フォード・コッポラ監督作『ドラキュラ』ほか3本を挙げている。 出典:映画ナタリー
この作品が気に入った人は、上記の作品も観てみるのもいいかもしれない。
For you or Not? 私は旅の途中⛰️
14世紀の詩「ガウェイン卿と緑の騎士」を原作とした本作。と言われてもピンと来ないかもしれませんが、「アーサー王伝説」や「円卓の騎士」はどこかで耳にしたことがあるのでは?🫣 本作はそのアーサー王の甥っ子のお話。
正直、観る前は「なんか堅そう」「難解そう」と腰が重くて、ずっと”ウォッチリストの肥やし”にしてました。そして観るのを躊躇う事数回。ついに意を決して鑑賞。
もっと早く観れば良かった…!と思うくらいには面白かった😆
説明がほぼない作品なので、事前知識がある方が楽しめるかも知れないけど、事前知識ゼロの私でも楽しめました。
知らなくても大丈夫。でも、知ってからもう一度観たくなる──そんな一作。
鑑賞後にちょっと調べてみるのも、きっと楽しいはず📚
First Impression 動く絵画🖼️
リアルすぎず、かといって芸術寄りすぎるわけでもなく、叙事詩の映像化としては”ちょうどいい”作品でした。
正直、こういった原作をモチーフにした映画作品は堅苦しくて小難しい印象があって、知識がないとなにが起きているのかよく分からず、楽しめないことも多い気がします。
そしてそういう作品に限ってだいたい長い。つまり、気合いがいる。でもこの作品は肩肘張らずに観られる。それでいて美しい。
特に円卓のシーンでは、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」を思い出しました👼
Highlights 現実感をもった神話✨
原作では、騎士道精神あふれるかっこいいガウェイン卿が描かれていますが、本作ではそのイメージを解体し独自の解釈で描き直されています。
恐れや誘惑、様々な困難に苦しみながら、騎士道精神があるとは言いがたいガウェインの姿が、人間らしく、そして誠実であろうともがく様が印象的でした。
己の弱さを受け入れ、やがて運命を受け入れる。そんな彼の姿に、原作とは異なる”もうひとつの強さ”を見た気がします😌
Let’s Be Honest 原作ファンにとって😕
個人的にはとても面白かったけど、逆にいうと──”原作が大好きな人にとってはどう感じられたのだろう?”と少し気になりました🤔
原作のイメージを大胆に解体し、新たな解釈で再構築した作品。そういう”攻めたアプローチ”は、ときに歓迎され、ときに反発を生むものだと思います。
原作ファンの人達にとっても面白い作品なのか、台無しにされた気分なのか。そう考えると、原作がある作品をあえて変えることは、とても勇気のいることなんだなと改めて感じました。
でも私はこの作品に出会ったことで原作に興味が持てたのも事実。もし原作ファンの方々にもこの作品が受け入れられていたら──それはとても素敵なことだなぁと思います😌
Takeaway 他の作品への関心🌝
前述の通り、原作が気になるなぁ。読んでみようかなぁ。なんならアーサー王物語そのものにも興味が湧いてきた…。
そして鑑賞後に気づいたんですが、本作の監督・デヴィッド・ロウリーって、『ア・ゴースト・ストーリー』の監督さんだったんですね😅 言われてみれば、確かに通じるものがある…って感じがしました。
『ア・ゴースト・ストーリー』も奇抜で面白かったから、デヴィッド・ロウリー監督の他の作品も観てみたくなっちゃった😆
一つの映画が、複数の作品への関心を引き出してくれる──そんな出会いに感謝です。
Final Note📝
『グリーン・ナイト』
私も”現代的騎士道精神”──いや、”武士道精神”で頑張ります⚔️
Trailer 公式予告💻
出典:株式会社トランスフォーマー公式YouTubeチャンネル
Subscription 配信📺
・Prime Video※ 配信情報(2025年8月時点)配信状況は変更される可能性があります。