※この記事は、未視聴の方にも読んでいただけるよう、物語の核心には触れていません。すでに観た方には、共感や新たな視点をお届けできれば幸いです。
Basic Info 🎬
■ 監督 | チャン・ジェヒョン |
■ 脚本 | チャン・ジェヒョン |
■ 出演 |
チェ・ミンシク キム・ゴウン ユ・ヘジン イ・ドヒョン |
■ 音楽 | イ・ジェジン |
■ 公開年 | 2024年 |
■ 上映時間 | 134分 |
■ ジャンル | ホラー/オカルト/ミステリー |
Story Brief 📖
巫堂(ムーダン)
韓国の伝統的な巫女(霊媒師)。
儀式で霊と対話し、祈祷や厄祓いを行う。
のファリムとその弟子で
法師
霊的儀式や法術を行う祈祷師。
経を唱えたり身体に文字を書いて、除霊や供養を行う。
のボンギルは、
「跡継ぎが代々謎の病に倒れる」という名家から、高額報酬で調査を依頼される。
霊的感知に長けたファリムは、家系を悩ませる ”祖先の邪悪な存在(ムドメブルム)“ 呪われた墓を指す本作内の架空用語。 の影を感じ取り、 その原因が一族の墓にあると突き止める。
改葬とお祓いを一挙に行うため、伝説的な
風水師
地形から運気を読み取る専門家。
韓国では「地理師」とも呼ばれ、先祖の墓の位置選びなども担う。
サンドク、
葬儀師
葬儀全体を担当する専門職。
進行や納棺などの実務を担う。
ヨングンとともに墓の掘削に挑むが──
その瞬間から、彼らの身に不可解な現象が次々と襲いかかる…。
Trivia
- 韓国国内では『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』や『パラサイト 半地下の家族』を超える1200万人を動員。7週連続1位の大ヒットとなった。 出典:出典:映画.com
- 監督は本作の撮影にあたり、実際に改葬に立ち会い、葬儀師や風水師からも話を聞きながら作り上げた。その結果、取材や準備などで完成までに5年の歳月を費やしている。 出典:ホラー通信
- 本作の監督、チャン・ジェヒョンは日本の映画を通して映画を学び、唯一の趣味は日本の漫画を読む事だそう。本作で描かれた日本に対しての描写についても色々と語ってくれている。 出典:エンタメOVO
For you or Not? ホラーは苦手😱
私はホラー作品が苦手です。にもかかわらず本作を観たのは、完全に”なんとなく”。でも、きっと何か惹かれるものがあったんでしょうね。
まぁ、それは置いといて。ホラー作品といえば、大抵の映画好きはこう言います。「この作品は怖くないから大丈夫」、「ホラーが苦手な人でも大丈夫」、と。
いやいや、私をナメてもらっては困る。基本ホラーは全部怖いんだから😨💦
そんなホラー苦手な私が言います。本作、ちょっとだけ怖いです。走って逃げるほどじゃないけど、「ヒッ‼️」となる瞬間はあります(笑)
ただこれは、いわゆる”ガチのホラー”というより、ホラー要素のあるオカルト作品という印象。むしろストーリーが面白くて、怖さ以上に引き込まれました。
もちろん、グロテスクな描写もあるので、そこが苦手な方はご注意を。それでも、「怖いけど面白い」を味わいたい人にはおすすめです!
First Impression オカルトの醍醐味👀
本作はあらすじも読まず、予告も観ずに鑑賞に入りました。ホラーだって事はなんとなく知ってましたが、見始めてみると、結構オカルト。
まぁ幽霊的な話は出てくるけど、それでも、風水とか、妖怪とか、都市伝説っぽいお話もあったりして、ホラーが苦手なのにオカルトが好きな私は興味津々。
まぁ、ホラーとオカルトの違いもよく分かってませんが。そして端々に登場する日本語。あれ?吹替?って思ったくらい、急に日本語を話し始める。
もうその時には夢中になってました。「これはただの怖い映画じゃないぞ」と思った瞬間から、完全に引き込まれてた気がします。
Highlights 霊と甲冑、残された者👻
前述の通り、私はオカルトが好きです。そして、時代劇や日本の歴史にも目がありません。
作中に登場する“とある存在”の姿に「え、これって…!?」とテンション爆上がり。どこか日本の甲冑を思わせるその造形に、妄想が膨らむ膨らむ。
「もしかしてあの時代の…?」「あの武将がモデル…?」と、作品とは直接関係ないところで歴史好きの血が騒ぎまくり。
韓国映画でありながら、そしてオカルトホラー作品でありながら、こんな風に日本史的妄想まで広がってしまうとは。
オカルト×歴史の融合がたまらない、私にとってはクリティカルヒット⚡️
Let’s Be Honest 信じてる信じてないは関係ない🤔
オカルトや都市伝説を信じていない人は、鼻で笑っておしまい──それではあまりにも勿体ない。
この作品において、「信じるかどうか」は気にしなくていいと思います。
日本が舞台ではないだけで、説得力がある。映像の暗さや雰囲気がとにかくリアル。そしてもちろん、映画なのでフィクション。でも、フィクションなのに恐怖を感じたり、ドキドキしたりできるって、すごくないですか?
“鑑賞中だけでも信じたくなる”ような世界観づくりに関して、韓国映画は本当に上手。だから、ホラーが本当に苦手な人やグロ耐性がない人、そもそもこういうジャンルに興味がない人を除けば──気になるなら、ぜひ観てみてほしい。
損はしません。
信じるか信じないかは…あなた次第です☝️
Takeaway 食わず嫌いは勿体無い😌
この作品は、ある意味韓国版『エクソシスト』。
ホラー映画、オカルト映画の金字塔が好きな人には刺さるかもしれません。
少し真面目な話をすると、本作には日本による**朝鮮出兵(1590年代)や韓国併合(1910年)**への、
“嫌味”というより“皮肉”が込められているようにも感じました。
韓国映画なので、そういった視点や背景があっても不思議ではありません。
「そういう作品は苦手」「韓国映画は観ない」──そう思う人もいるかもしれません。
でも仮にそういう**“含み”**があったとしても、作品として面白いことに変わりはないと私は思います。
「怖いから観ない」「ジャンル的に苦手」…そうやって敬遠していたら、
こんなにも魅力的な世界に出会えなかったかもしれない。
ほんと、食わず嫌いは勿体無い──そう感じさせてくれる一本でした。
Final Note📝
『破墓/パミョ』
韓国映画はクオリティが高い😳
Trailer 公式予告💻
出典:KADOKAWA K+公式YouTubeチャンネル
Subscription 配信📺
※ 配信情報(2025年8月時点)配信状況は変更される可能性があります。